一時期シャッター街となりつつあった伏見地下街ですが、今では立ち飲みバルや若者向けのハンバーガーショップ、若手職人さんたちの手作り作品が並ぶお店など、昭和レトロとクリエイティブな雰囲気がミックスされた活気溢れる場所に様変わりしています。夜の立ち飲み街というイメージが強いですが、昼間はまた違った楽しみ方ができるんです。
2013年あいちトリエンナーレにて、台南を拠点とするアート集団が地下街全体をキャンパスにして『Blue Print』という作品を描きました。“青写真”という作品名で分るように設計図をモチーフにしたトリックアートになっており、地下街全体がアート空間になっています。
伏見地下街は知る人ぞ知る『立ち飲みパラダイス』と呼ばれています。オフィス街のど真ん中で、しかも地下鉄と隣接しているため、お勤め帰りの一杯にはもってこいの場所。終電ギリギリまで飲んでいる人もいるとか、、、それはさておき、ランチタイムもとても充実しています。ハンバーガーショップからは空腹を刺激する香りが漂い、テイクアウトのお惣菜屋さんをはじめ、ベトナムのサンドイッチ“バインミー”のお店もみるみるうちに行列ができていました。どこにしようか迷うこと必至です!
伏見地下街には、通りすがりにふらりと立ち寄れる雰囲気のお店が多く、親しみやすさも魅力の一つです。こちらの日本酒と自然派ワインのセレクトショップ『Shusendo Mini(酒泉洞ミニ)』さんでは、お酒の試飲ができます。おつまみも化学調味料無添加と自然派にこだわっています。マスターの個性的なキャラクターと、可愛いパッケージの一押しワインですっかりお店のファンになってしまいました♪
今回私がランチで訪れたのは、蕎麦・立ち飲み『蕎野(そうや)』さん。鶏辛そば(900円)は自家製のラー油ダレでいただきます。タバスコや生卵で辛さの追加やアレンジも可能。食欲をそそる一品でした。麺は400gとボリューム満点です。
伏見地下街(ふしみちかがい)は長者町地下街とも呼ばれ、全国でも唯一の民間が保有・管理する地下街です。名古屋市内で最も古い地下街であるサンロードと同じ1957年に開業。一時は空き店舗も出ていた地下街ですが、現在では開業当時の雰囲気を残しつつ、立飲みバルやワインバー、若者向けのお店などが並ぶ「立ち飲みパラダイス」となっています。また、地下鉄東山線「伏見駅」(栄方面ホーム)の東改札口と直結しているため利便性抜群。
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Photo by 越野泰弘(SKET STUDIO)